「労働者はひとつ」「資本とは非和解」を貫き団結つくろう!

   だ    ん      け    つ
東京北部ユニオン
「街」分会
関町北4-2-11
リサイクルショップ街 気付

2013年日誌

東京北部ユニオン「街」分会・日誌に戻る

“国鉄闘争の火をさらに大きく” 
被災地・福島と固く結び
職場闘争で資本の支配を打ち破る
国鉄闘争全国運動の発展を!
 960号~(2014.4~)
940号~959号(2013.12~2014.4) 920号~939(2013.6.25~12)
900号~919号 (2013.3.13~6.19) 891号~899号 (2013.1.1~2.26)
871号~890号(2012.11.5~12.30) 851号~870号(2012.9.19~.11.4)
831号~850号 (2012.7.27~9.18) 811号~830号(2012.6.26~7.26)
791号~810号(2012.5.18~6.26) 771号~790号(2012.4.~5.17)
 751号~770号(2012.2.~3.30) 731号~750号(2011.10.~12.24)
国鉄闘争全国運動のホームページ
http://www.doro-chiba.org/z-undou/z-index.htm

東京北部ユニオン 街」分会 日誌、最新版

 だ  ん   け  つ  2014年4月6日  
959
東京北部ユニオン
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4・5 反原発・反失業
吉祥寺デモ 
VOL13

沖縄うるまIJBS労組
門前で連日抗議闘争 書記長の雇い止め撤回を
 「IJBS(日本IBM・ビジネスサービス)はブラック企業だ! 絶対許さない!」「何年かかっても解雇撤回まで闘う!」。腹の底からの怒りが、沖縄県うるま市にある職場の門前でとどろいた。3月31日付で雇い止め解雇された日本IBM・ビジネスサービス労働組合(IJBS労組)書記長は4月1日、新たな決意で前日に続き門前に立った。

 IJBS労組は2012年2月に結成された、コールセンターで働く非正規労働者の組合だ。

 2月27日の雇い止め通告以来、IJBS労組は連日の申し入れと管理職への追及行動、ビラ配りなど解雇撤回の闘いを職場で縦横無尽にくり広げ、労働者の支持を圧倒的に拡大してきた。

 県内外の労働組合からは、組合への連帯と会社への抗議が寄せられた。3・31―4・1の解雇撤回闘争には、県内から国鉄闘争全国運動・沖縄、沖縄労組交流センター、沖縄中部合同労組などが合流。県外からも全国金属機械労組港合同執行委員の木下浩平さん、宮城労組交流センターなどが結集してともに闘った。

 3月31日夕方、IJBS労組・富田晋委員長は退勤する労働者にマイクを握り訴えた。「労組結成以来2年間、会社は執拗(しつよう)に組合破壊攻撃をかけてきたが、『事故やミスは外注化・非正規職化が原因だ』と対決してきた。今回の書記長雇い止めは追い詰められた会社の、労働者に対する死刑宣告だ! IJBSは労働者を解雇するということがどういうことか、これから思い知ることになるだろう。すでに全国から仲間が結集している」と力を込める。

 港合同の木下さんは「スキル評価は労働者を分断し、解雇するためのものだ。団結して粉砕することは必ずできる」と訴えた。

 勤務を終え、同僚1人ひとりにあいさつをしてから門前に登場した書記長は、「この雇い止め解雇は職場の団結を破壊する攻撃だ。だから、職場の団結を守るため、私はこの解雇に絶対反対で闘う」と宣言した。宣伝活動が終了したあと、近くで激励・交流会を行い、闘いの路線と展望を語り合った。

 翌4月1日は、IJBS労組とともに国鉄闘争全国運動・沖縄も連帯のビラを作成し、出勤する労働者に手渡した。車で出勤する人が多数だが、雨の中その大半が車を止め、窓を開け、あるいはわざわざドアを開けてビラを受け取る。国鉄闘争全国運動・沖縄の呼びかけ人である崎浜秀俊さん(元沖縄県高教組副委員長)もかけつけ、マイクを取った。

 富田委員長が出勤したあと、書記長は「職場のみなさん、労働組合に結集して現実を変えよう。それは目の前の職場だけの問題ではない、全国・全世界につながっていくということだ」とあらためて訴え、沖縄交流センターが団結ガンバローを行った。

 IJBSは日本IBMが100%出資する子会社である。コールセンター業務など企業の一部門を丸ごと企業から請け負う、外注化に特化した新自由主義企業だ。そのもとで99%が非正規職で労働法も解体された、異常な職場ができあがった。IJBS労組はこの現実と真っ向から闘い、職場の労働者の支持を拡大してきた。だから、この書記長解雇撤回闘争は日本と世界の労働運動を塗り替え、新自由主義を根底から覆す決定的な位置を持っている。当該自身がこの確信に燃えている。

 今回の労組書記長解雇に対する労働者階級の回答は、職場における徹底的な闘いであり、国鉄1047名解雇撤回闘争と一体化することだ。最高裁への10万筆署名とともにIJBS解雇撤回をすべての職場で訴え、5・15沖縄闘争でIJBS労組とあいまみえよう!(T)


 だ  ん   け  つ  2014年3月28日  
958
東京北部ユニオン
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農地裁判控訴審第1回弁論で
市東さんが意見陳述

 3月26日、東京高等裁判所第19民事部(貝阿彌誠裁判長)で、市東孝雄さん農地裁判の控訴審第1回口頭弁論が開かれた。三里塚芝山連合空港反対同盟と全国から駆けつけた労働者・農民・学生・市民は、心を一つにして「農地死守」の気概に燃えて一日を闘いぬいた。

 午前8時、三里塚闘争支援連絡会議が裁判所前に陣取り情宣活動を開始。10時30分、反対同盟始め、全学連や休暇を取って駆けつけた労働者などが参加してフリートークを行い、おびただしい人数の公安警察と対峙しながら、裁判所周辺を「三里塚農地決戦」の緊張感で満たした。

 11時30分、デモへ向けて日比谷公園霞門に結集。北原鉱治事務局長がマイクを握り、「1978年の今日、管制塔実力占拠の闘いで福田内閣の3・30成田開港策動は頓挫した。私も労働者学生とともに横堀要塞に立てこもり闘った。今日の傍聴に新たな決意で臨む」と参加者に檄を飛ばした。正午前にデモ出発。「耕す者に権利あり/貝阿彌裁判長は審理を尽くせ」の横断幕を持つ反対同盟を先頭に、200人を超すデモ隊が、途中で経産省前の反原発テントとエールを交換しつつ、検察庁、警視庁、裁判所前を行進し、霞が関一帯を席巻した。

 午後1時、反対同盟と顧問弁護団は、この間集められた農地取り上げに反対する署名8019筆を携えて、裁判所16階の東京高裁第19民事部の書記官室を訪れた。分厚くとじられた署名用紙の束を積み上げ、北原さんが「審理を尽くし、農民殺しに加担することのないように」との申入書を読み上げ、書記官に受け取らせた。

 102号法廷が100人近い傍聴者で満席となり緊張感が高まる中で、午後2時に開廷した。若干の書面等の手続きがあり、次回期日を6月25日(水)午後3時と確認した上で、市東さんの意見陳述が行われた。

 市東さんはまず、「一審判決は私から農地を取り上げて、農業をやめろというものです、絶対に受け入れることができません」と確信も固く述べた。そしてスクリーンにスライド写真で南台と天神峰の農地を映しながら耕作状況と作物の品種などについて説明した。

 さらに、成田空港会社(NAA)による違法・不当な土地取得、農地法を悪用しての収用策動、有機農業の土壌の重要性、農業つぶしの国策との闘いの正しさを訴えた。最後に「農業がなくては人は生きられません。農業にこそ公共性がある。 誘導路が曲がっているのは農家を虫けらのように扱い、場当たり的に進めてきた空港建設の結果です。貝阿彌裁判長は私の畑に立って、このことをよく考えてほしい」と力強く述べ、「父と私が精魂込めてつくり続けてきた畑の土を提出する」として、容器に満たした滋味豊かな黒い土を差し出し、裁判官らに確かめさせた。

 法廷は感動に満たされ傍聴席から大きな拍手が起きた。耕す農民の怒りと正義の告発だ。これに圧倒された裁判長は、傍聴席に向け「拍手は心の中だけで」などとうろたえながら叫んだ。

 続いて、弁護団による控訴理由書の陳述に移った。千葉地裁・多見谷寿郎裁判長による一審判決は、NAAの主張を丸ごと認め、NAAの違法・不当の一切を不問に付し、さらに独自解釈を加えて空港建設のための農地強奪にお墨付きを与えるという、とんでもない代物だ。弁護団の控訴理由書は、この「国策の論理」=非論理的暴挙を根幹から細部まで粉砕するものとして、まさに弁護団が心血を注いで作成した187㌻に及ぶ大部の書である。

 怒りと気迫のこもった陳述が続く中、裁判長は4時半を過ぎたあたりからそわそわし始め、ついに「あとどのくらい続くのか」と介入してきた。

 すぐには終わらないとわかると裁判長は、裁判官合議の末に「あと数分程度やって、残った分は進行協議を開いて決める」と一方的に言い渡した。

 市東さんの人生と日本農民の行く末がかかった主張だ。不当な制限を許さない! だが弁護団の抗議にもかかわらず、その後もたびたび陳述への打ち切り圧力を加えた末、裁判長は「今日はここまで」と閉廷を宣するが早いか、脱兎のごとく逃げ去ってしまった。

 裁判所前で待機していた仲間とも合流して、参議院議員会館講堂で報告集会が開かれた。

 北原事務局長のあいさつに続き、疲れも見せず市東さんが発言に立った。「今日も陳述書を読んでいて、“何度同じことを言っても通じないのか”と腹が立ってきた。だがこの控訴審は、日本の農家の生き方を変えるかもしれない。みなさんの力を存分に発揮してぜひ勝たせてください」と訴え、大きな拍手を浴びた。 
 続いて葉山岳夫弁護士を始め弁護団それぞれが、法廷で全力で闘いぬいた報告と今後の闘いへの展望と決意を表した。さらに動労千葉の滝口誠さん、関西実行委、市東さんの農地取り上げに反対する会、傍聴した埼玉大学名誉教授の鎌倉孝夫さんが連帯発言を行った。

 最後に、萩原富夫さんが一日の闘いをともにやり抜いた人びとの労をねぎらい、「次の裁判まで市東さんの農民としての命はつながった。そういう緊張感をもって、6・25の第2回弁論は今日を上回る結集で裁判所を包囲しよう。もっと多くの人びとに訴え交流し、闘いの陣形をつくろう」と訴えた。司会の伊藤信晴さんのリードで団結ガンバローを三唱し、控訴審勝利をあらためて誓い合った。(TN)
  

 だ  ん   け  つ  2014年3月27日  
957
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東京・芝公園で3・23三里塚全国総決起集会
"霞が関へ攻め上ろう"
3月23日、東京・芝公園で三里塚芝山連合空港反対同盟主催の全国総決起集会が開かれた。

 市東孝雄さん農地裁判控訴審の第1回口頭弁論を3日後の26日に控え、首都東京に打って出て「農地死守」の決意を表そう――この反対同盟の呼びかけに応え、全国から950人の労働者・農民・学生・市民が参加した。

 清々しい晴天のもと、参加者の熱気が高まる中、ウイングボディのトラック荷台を演台にして正午を前にオープニングライブが始まった。労働歌、反原発ソングなどに続き、大阪から駆けつけた趙博 (チョウパギ)さんが「反対同盟の歌」を歌って会場をわかせた。
 12時30分からフリートーク・3分間スピーチが行われた。真っ先に星野暁子さんが立ち、「1971年強制代執行阻止闘争を闘った星野文昭は、獄中から今日の闘争に参加している」と述べ、再審無罪をかちとる決意を表した。全学連の斎藤郁真委員長は、三里塚闘争の正義への確信を述べ、4・25法大集会への決起を訴えた。

 泉州住民の会代表の国賀祥司さんは「関西新空港に反対する闘いは新自由主義との闘いだ」と述べ、労働者と住民の力で関空と泉佐野市・千代松市政を打ち砕く決意を鮮明にした。

 午後1時、司会の萩原富夫さんが本集会の開会を告げ、「反対同盟は萩原進事務局次長が生前訴えてきた“霞が関へ攻め上ろう”の方針の実践として、空港周辺住民への署名・一斉行動を行ってきた。そして東京の反原発、反TPPの怒りと結び、戦争と改憲の安倍政権打倒へと進む。私はおやじ萩原進の遺志を継ぎ、敷地内農地を守り空港廃港まで闘う」と高らかに宣言した。

 北原鉱治事務局長が主催者あいさつに立ち、東京高裁での口頭弁論への大結集と傍聴を強く呼びかけ、「何が正義かをこの法廷で明らかにする」と意気込みを示した。

 大きな拍手に迎えられて市東孝雄さんが登壇した。「一審千葉地裁の判決はまったく認められない」と怒りを表明し、「7年間裁判闘争を闘い、国策裁判というものを知った。政府は今、企業の農業への参入に道を開き、農地法を改悪しようとしている。農家の問題は、不安定な雇用と低賃金に縛られる労働者の問題とつながっている。あらゆる運動が垣根を越えて連帯しよう」と訴え、控訴審勝利への決意を明らかにした。

 反対同盟顧問弁護団が壇上に勢ぞろいした。最初に葉山岳夫弁護士が、法廷は98人が傍聴できる102号法廷と決まり、187㌻にわたる控訴理由書の陳述に対する貝阿弥裁判長による不当な時間制限との攻防になっていることを報告した。そして、法廷闘争を三里塚現地実力闘争の一環として闘う立場を明らかにした。続いて弁護団一人ひとりが控訴審勝利への決意を表した。

 連帯のあいさつとして最初に、動労千葉の田中康宏委員長が発言した。「今日は、かつて小作農たちが不在地主を撃つために鎌を持ち上京してきた情景を見る思いだ。今、“不在地主”に当たるのが国家権力だ!」と、国策による市東さんの農地強奪攻撃を断罪し、安倍政権の反動的突出と支配の危機を鋭く指摘した。そして国鉄分割・民営化攻撃との闘いの決着を求めて最高裁で勝利し、労農連帯をますます発展させる決意を明らかにした。さらに関西実行委、市東さんの農地取り上げに反対する会、群馬・市東さんの農地を守る会のあいさつが続いた。

 婦人行動隊・宮本麻子さんのカンパアピールに続き、福島からの訴えとして福島市の椎名千恵子さんと福島診療所建設委員会の渡辺馨さんが登壇した。椎名さんは、「原発はいらないと声をあげてきたが、三里塚の地に立って初めて、これは途轍(とてつ)もなく大きなものに立ち向かう覚悟が必要であると分かった。命を削るものに対する闘いとして、三里塚と福島のつながりを強めよう」と訴えた。渡辺さんは3・11反原発福島行動への参加に謝意を表し、原発事故を「なかったもの」にしようとする策動を打ち破るため診療所の存在意義を確認し、三里塚とともに闘う意志を示した。

 沖縄からは、名護市議の川野純治さんが闘いの報告を行った。

 全国農民会議の農民が緑色ののぼりを林立させて登壇した。共同代表の小川浩さんは、「安倍政権は農地中間管理機構をつくって農民の土地を取り、5年後には減反政策を完全にやめようとしている。市東さんの農地を守る闘いは全国の農民を守る試金石だ。絶対に守りぬこう」と訴えた。続いてAさんが「市東さんが農民として権力と闘っているのは、同じ農民として本当にうれしい。農地を守る正義が正義として通らない世の中はいらない。全農民の将来のため、市東さんの農地を守る」とアピールした。農民会議事務局員も若々しい決意を述べた。

 経産省前テントの淵上太郎さんのあいさつに続き、関西から駆けつけた全日建運輸連帯労組関西地区生コン支部執行委員の西山直洋さんが発言し、「この政治状況の中で労働組合が最先頭に立たなければならない。大阪で若者を中心に反TPPの大きな闘いをつくるために奮闘している」と報告した。

 発言の最後に動労水戸の石井真一委員長が立ち、「常磐線竜田延伸のためのイベントとして、ポケモン列車を放射能の高い地域へ向け子どもを乗せて走らせることに反対し、動労水戸はストを行った」と意気高く報告した。太郎良陽一さんが集会アピールを読み上げ、伊藤信晴さんのリードで団結ガンバローを三唱しデモに出発した。


 最先頭で反対同盟の北原事務局長、市東さん、萩原さん、野平聰一さんが「耕す者に権利あり/貝阿弥裁判長は審理を尽くせ」と大書した横断幕を持った。
 おびただしい数の公安警察と完全武装した機動隊が隊列を包囲し、弾圧の機をうかがうが、これを蹴散らして進む威風堂々たる行進だ。指揮官車はけたたましくデモ隊への「注意」を乱発するが、この妨害をはねのけて反対同盟の宣伝カーからは宮本さんが農地を守って闘う農民の正義を大音声で訴え続けた。

 デモは休日で賑わう新橋、銀座の繁華街を席巻した。沿道の人びとは大都会のど真ん中に繰り出した「農民のデモ」に圧倒的に注目し、ビラを受け取った。「がんばって!」との声も飛んだ。

 東京駅近くの鍛冶橋交差点まで約3㌔のデモを、反対同盟を先頭に全員が意気高くやり抜き、控訴審への闘志をみなぎらせた。(TN) 
 

 だ  ん   け  つ  2014年3月22日  
956
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3・16春闘大行動 首都圏各産別の労働組合を中心に450人が集会・デモ
 「われわれは、やつらのおこぼれをもらっているんじゃねえ!」――。「過労死を許さない労働組合をつくろう」を掲げた春闘大行動(実行委員会主催)が3月16日、東京・代々木公園で行われ、集会とデモがかちとられた。首都圏各産別の労働組合を中心に450人が結集、アベノミクスの破産を押し隠すための「官製春闘」をぶっ飛ばし、労働者の怒りと誇り、闘いと団結を取り戻す14春闘の旗を打ち立てた。

 集会は、国鉄闘争を軸に新自由主義と職場で闘い抜いてきた労組が次々と発言、連合幹部に代わる階級的労働運動の奔流として登場した。労組拠点建設を前進させ、5・1メーデーと6・8国鉄全国運動大集会へ向けて、国鉄10万筆署名達成への出発点を築いた。
 自治労3・14全国統一行動と合流し、安倍政権を倒す労働者階級の力強い闘いが始まった。「外注化・非正規化、低賃金・長時間労働で過労死させられる状況に一言もふれないベアとはなんだ!」。司会を務める精研労組青年部のほとばしる怒りの中で、集会は始まった。

 連帯あいさつは東京都知事選挙に立候補し戦った鈴木達夫弁護士だ。鈴木弁護士は「都知事選は春闘の前段。これからが本番だ」と切り出し、「官製春闘」について「アベノミクスの崩壊をごまかすもの。ベアも消費増税でのみこまれる」とその正体を暴いた。

 そして春闘のもう一つの課題として、ウクライナにおける帝国主義間・大国間の大争闘戦と戦争情勢と対決し「安倍の改憲・戦争政治を吹き飛ばそう」と提起、「中曽根元首相は国鉄分割・民営化で労働運動をつぶして新憲法を作ると言ったが、国鉄闘争全国運動の力が改憲策動に立ちふさがっている。労働者の力で安倍は倒せる」と改憲阻止・国鉄闘争勝利の闘いを熱烈に呼びかけた。

 基調提起は合同・一般労働組合全国協議会代表の吉本伸幸さんだ。吉本さんは、安倍のベア演出を「われわれはやつらのおこぼれをもらっているんじゃねえ!」と弾劾、5・1メーデーと6・8国鉄闘争全国運動大集会へ向かって国鉄10万筆署名を集め切り、労組拠点建設へ突き進もうと提起した。(要旨下記)

 続いて特別アピールに動労千葉の田中康宏委員長が立ち、「安倍の攻撃を粉砕する力は国鉄10万筆署名にある」と訴えた。(要旨下記)

 東京西部ユニオン青年部のはつらつとしたカンパアピールの後、司会を自治労の青年労働者に交替、集会は職場からの決意表明に移った。

 JRの職場からは、民営化粉砕・JR体制打倒の決意が述べられた。
 動労千葉青年部は、職場の分断をもたらす外注化やライフサイクルが事故の元だと指摘、「ライフサイクルで駅に出された運転士を元の職場に取り戻した。動労千葉の闘いがあったからだ」と春闘の勝利を報告した。

 被曝労働拒否で闘ってきた動労水戸の池田学執行委員は、住民と労働者に被曝を強制するJR常磐線の竜田駅延伸阻止をあらためて決意した。また茨城県の小竹運輸グループ労働組合支援共闘会議の結成を、呼びかけ人代表として報告、動労水戸もともに闘い抜くことを訴えた。

 国労原告団・旭川闘争団の成田昭雄さんは、JR北海道事故を「現場に人がいない。プロの首を切ったからだ」と弾劾、保線労働者としての誇りを胸に「闘い続ければ勝てる」と力を込めた。 
 さらに、自治労3・14全国統一行動に立った北島一恵さん、郵政民営化の破綻がもたらした現実に怒りを燃やし拠点建設へ向かうJP労組東京銀座支部の星野勝紀さん、教育の民営化絶対反対で組合役員選挙で体制内執行部と本格的な激突を開始した三浦半島教組の仲間が、国鉄・公務員決戦に立ち上がることを意気高く宣言した。

 続いて大きな拍手に包まれる中、首都圏広域労働組合連絡会から過労死、労組破壊、解雇攻撃と闘う小竹労組が登壇、「過重労働、低賃金は全労働者への攻撃だ。支援共闘会議の団結を全国に拡大し、人らしく生きられる世の中をつくろう」と呼びかけた。

 医療現場からは精研労組の諸永政廣委員長が、医療労働者は新自由主義資本を打ち倒す先頭に立つと述べた。

 金属の現場からは日本機械労働組合の山口弘宣書記長が「ストを背景に大幅賃上げをかちとる」と不退転の決意を表明。

 ちば合同労組の古内麻美副委員長は、「過労死が起きても資本は責任をとらない。労働者の命を軽く見ている。職場に労働組合をつくろう」と青年労働者の怒りを体現して発言した。

 全学連の斎藤郁真委員長は「闘う労働組合こそ学生の展望」と語った。
 まとめに、全国協の小泉義秀事務局長が非正規職撤廃へ労働者派遣法改悪阻止を訴えた。

 集会後、渋谷の繁華街へ向けてデモに出発。
 「解雇撤回! 安倍打倒!」「会社の都合で首切りするな」「過労死するまで働かせるな」「生きられるだけの賃金よこせ」「消費増税ふざけるな!」

 デモコールに街頭の労働者の共感が広がる。チラシを受け取り手を振る青年も。職場で闘い抜く労働組合のデモの迫力に、街頭の労働者の怒りが解き放たれた。14春闘の爆発へさらに闘おう。(K)

■基調提起要旨 合同・一般労組全国協議会代表 吉本伸幸さん
 安倍が賃金を上げろと言って、経営者がじゃあ上げてやろうかと言う。ふざけるな。われわれは、やつらのおこぼれをもらっているんじゃない。世の中を動かしているのはわれわれ労働者じゃないか。経営と非和解に闘うのが労働組合だ。

 安倍は戦争に向かっている。戦争か革命かの情勢だ。派遣法改悪、公務員攻撃など雇用・賃金破壊に対し正規と非正規が団結して闘おう。国鉄闘争を軸に外注化阻止・非正規職撤廃、解雇撤回、過労死を許さない闘う労働運動をつくり、安倍を倒す。国鉄10万筆署名を職場・地域にもちこむ。

 われわれ鈴コン分会の解雇撤回闘争も経営者の本質を暴き、敵を追い詰めている。職場で仲間を信じ闘えば負けない。首広連、ストライキ会議のように闘いも拡大する。

 われわれ自身が闘いに責任をとりきるリーダー=労働者の党になろう。 組織拡大、権力奪取の第2ステージへの突入を宣言する。5・1メーデー、6・8国鉄集会へ攻め上ろう。

 
■特別アピール要旨 動労千葉委員長 田中康宏さん
  春闘は労働者の闘いの日だ。安倍や経団連にお涙の銭をもらうためではない。労働者の誇り、怒り、団結を取り戻していく日だ。腐り果てた社会をつくり出した連中を僕らの手で打ち倒さなければならない。根本原因は資本主義の危機だ。危機に立っているのは敵の側。だから団結する。そうすれば時代は大きく動き出す。
 安倍は自らの危機を戦争に組織している。膨大な人たちが許してはならないと思っている。僕らが命をかけて闘う決意をそこにほうり込めば、必ず波紋は広がる。問題はその真剣さだ。

 安倍は、社会丸ごと民営化をして全部を非正規職に突き落とそうしている。安倍の攻撃を粉砕する力が国鉄闘争10万筆署名運動にある。これを集めきる。多くの仲間に声をかける。その時の目の輝き、一言の意見を全部聞き逃さない。これをすべて組織する。

 本物の力が怒りの声と爆発的につながって、巨大な力にしていく出発点が今日の闘いだ。

 だ  ん   け  つ  2014年3月19日  
955
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福島原発事故3周年に
ドイツ各地で反原発統一行動
 3月10日、11日の二日間にわたって、ドイツ全土239カ所で、福島3周年にさいし、“福島を忘れるな”“すべての原発の即時廃炉”という共通のスローガンをかかげた反核・反原発集会が行われた。
 集会とデモは、大規模なものから、小グループのものを含めて、ベルリンをはじめ、フランクフルト、ハンブルク、デュッセルドルフ、ケルン、ボン、ドレスデン、ライプツィヒ、ミュンヒェン、ハイデルベルク、マールブルクなど、主要都市をほとんど網羅した一大統一行動であった。

   反核・反原発運動の根拠地ゴアレーベンでは、3月11日に、隣接するダンネンブルク市の東駅前で集会、続いて市の中央広場へむけ、デモが行われた。これは、地元で福島事故以来、「福島を忘れない月曜行動」を151回にわたって続けてきたグループと、ゴアレーベン原発反対同盟(正式名称はリュヒョウ=ダンネンベルク市民同盟)との共催でおこなわれ、来日していたゴアレーベン反対同盟前議長ケアスティン・ルーデックさんの要請で、福島から椎名千恵子さんの連帯メッセージが送られた。

 これに先立つ3月9日、ライン川流域の独仏国境地帯で、反原発デモが行われた。これは、フランス東部にあるフランスで最古のフェッセンハイム原発を即時閉鎖することを要求する独仏そしてスイスの反原発運動の国際的連帯行動として行われた。ライン川をはさんで、フランス側のストラスブール、ドイツ側のケールをつなぐ橋などで、三国の活動家たちが原発廃炉の要求と福島への連帯を示すプラカードをかかげ、人間の輪をつくった。
 国境をこえた国際連帯反核・反原発の共通のプラカードには、ドイツ語とフランス語で「原発即時廃炉」と書かれていた。独仏国境付近の数か所の橋を軸にして行われたこの日の行動には、9000人が参加した。
 ドイツでは、昨年10月の総選挙で成立した「大連立政権」(保守党・社民党の二大政党)が、福島事故以後掲げられてきた脱原発政策を、三年へた今、連立内閣の政策協定にもとづいて、形骸化する方向に露骨に踏み込んできている。「核廃棄物最終貯蔵所選定法」などによる核施設建設の強行、原発の温存とならんで、原発の輸出を策動している(たとえば、ブラジルなど)。こうして、ドイツ帝国主義と原子力産業は、アレバ(フランス)、ロシア・アトム、日本の日立製作所、そしてその傘下にあるウェスティングハウス(英)などのあいだで熾烈にくりひろげられている世界の原発市場をめぐる争闘戦にくいこんでいこうとしているのである。このような「大連立政権」の反動的な原発政策に対する広汎で強力な反対の声をあげるために、3月22日にふたたび全ドイツで、「原発即時廃止・エネルギー転換を求める全国統一行動」が行われる。ゴアレーベンの位置するニーダーザクセン州の州都ハノーバーで、数万規模のたたかいを組織しようと、ゴアレーベン反対同盟は、ケルスティンさんを先頭に戦闘宣言を発している。(O) 

北部労組交流センターが
北区役所前でビラまき
 3・14自治労統一行動日、北部労組交流センターは北区役所前でビラまき行動を展開した。精研労組も独自のビラを作り登場した。これは、3・1北部春闘集会での、公務員と民間、正規と非正規の分断を打ち破ろう、自分たちが労働運動の主流派に飛躍しようという意思一致をかちとっての決起だ。
 庁舎前に赤旗が翻るなか、「委託化・外注化、分断的な賃下げ攻撃を打ち破ろう」と訴える交流センタービラはどんどん登庁する労働者に渡った。精研労組も「病院でも非正規が進むとともに、長時間労働を強制し、過労死するまで働けという攻撃がかけられています。現場の闘いで職場支配権を取り戻そう」と訴えた。庁舎前はストのような雰囲気に包まれ、通常のビラ枚数をこえ、すべてまききった。

 参加者は「これは出発点。国鉄最高裁署名を通してどの職場も一つになれる。5・1メーデーへさらに地域共闘を広げよう」と誓い合った。(東京北部・T)
3・14自治労統一行動に連帯し、
13日に道庁でビラを配り
 自治労の3・14統一行動に決起する道庁の労働者に連帯して、国鉄闘争全国運動・北海道は3月14日、1047名解雇撤回の幟を立て、道庁本館・別館に出勤する労働者へのビラ配りを行いました。受け取りが非常に良くて、昨年4月の時の2倍のビラが短時間でなくなりました。

 ビラは道庁で働く仲間が原稿を書き、11日に開かれた全国運動の第4回2・16集会実行委員会に参加した様々な産別で働く仲間たちが議論して作られました。その結果、道庁の職場の現状に即して「長時間労働と過労死を許すな」「合理化による事故は職員の責任ではない」ということを特に強調しよう、となりました。

 全道庁労連は当初、勤務時間に食い込む29分間の職場集会を予定していました。が、当局が「人勧制度の趣旨を踏まえ、話し合う」姿勢を示したとのことで、具体的な回答がなかったものの、時間外報告集会に変更になりました。

 14日当日は、全道庁労組の労働者約20名が朝ビラを行い、報告集会への参加を呼びかけました。昨年は4・26に予定していたストの直前、当局が今回と似た「悪いようにはしない」というポーズを取り、ストは中止になりました。だがその後、国の削減率を上回る超反動的な提案を行い、労働者は断続的な非協力闘争を展開、当局の攻撃を一定程度は押し返しました。
 昨年以降、道庁で働く労働者の多くは、国による労組破壊攻撃との対決に入ったことを自覚し、断固闘うという機運がみなぎったので、休眠していた労組の機能も回復しました。
  この傾向が持続・発展し、今年の3・14に向かう過程で、職場では「日勤者を半日勤務の再任用者に大量に入れ替えたため仕事に支障をきたしているから何とかしたい」「脱退の動きがあるので支部として対処してほしい」といった要求が出されるなど現場が確実に活性化していると、当該の仲間から報告されました。

勝負はこれからです。国鉄闘争全国運動・北海道は先月、「23歳の不当解雇を撤回しろ」とJR北海道本社や国交省道運輸局に乗り込んで迫るなど、2・16集会で画期的な地平を切り開きました。この地平を発展させ、当該の仲間を先頭に団結を固め、国鉄決戦と一体で自治労決戦を闘い抜こうとしています。(札幌J・S)

 だ  ん   け  つ  2014年3月17日  
954
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3・11反原発福島行動 
放射能汚染・被曝強制
安倍倒
 「あきらめられるか 忘れられるか 福島の怒りはおさまらない 3・11反原発福島行動14」が3月11日午後1時から福島県郡山市総合体育館で行われ、1100人の参加で大成功を収めた。3月11日、まだ雪の残る郡山は東日本大震災・大津波と福島第一原発事故、「関連死」で亡くなった人たちへの鎮魂と同時に、福島切り捨てと原発再稼働、戦争と改憲の攻撃を進める安倍政権への天をも突く激しい怒りと闘いの日となった。「福島とつながろう! 原発をなくそう!」と澎湃(ほうはい)と立ち上がっている全国、全世界の労働者人民と固く結んだ闘いだ。
 
「ピッピー、ピッピー」。集会場入り口では、浪江町・希望の牧場の吉沢正巳代表の真っ赤な鉄棒でつくられた牛のオブジェ、そして吉沢さんが響き渡らせる笛の音が参加者を出迎えた。

 プレイベントに続いて午後2時、本集会が始まった。椎名千恵子さんが主催者あいさつを行い「3年目の3・11です。3・11を反原発福島行動の日と定める歴史的な意義を確認しよう」と呼びかけた。高校生が、福島原発事故で古里を奪われた痛苦の思いと原発への怒りを述べた。

 沖縄の元基地労働者・水島満久さんは「福島県民への攻撃は沖縄県民への攻撃と同じ」と断じた。脱原発わかやまネットワークの寺井拓也さんは和歌山県の日高原発建設阻止の闘いを語った。

 海外からはドイツのゴアレーベン核廃棄物処分場建設反対同盟のケアスティン・ルーデック前委員長が「土曜日にドイツの数百カ所で反原発デモが行われた」と語った。アメリカの運輸労働者連帯委員会のスティーブ・ゼルツァーさんは「世界から原発をなくそう」とこぶしを上げた。韓国・解雇者復職闘争特別委員会議長のイホドンさんが「皆さん、頑張ってください。私たちも力いっぱい連帯します!」と心から呼びかけた。

 午後2時46分、大震災・大津波と原発事故、そしてその関連で亡くなった多くの人をしのび黙祷をささげた。認定された福島県の原発事故などによる「関連死」は現在1671人(今年3月10日現在 福島民報)で1603人の直接死を上回った。これがまぎれもないフクシマの現実だ。

 「古里に帰りたい」と念じつつ、粗末なつくりの仮設住宅などで人生を終えたお年寄りたちの無念の思いを魂で引き継ぎ必ず晴らそう。 続いて福島現地からのアピール。国労郡山工場支部の橋本光一さんは「みんな必死で生き抜いている。これをまとめて一つにする力が労働組合にあることが闘いの中ではっきりした。国労郡山工場支部は郡山の反原発運動を一本にまとめる力になるために、皆さんとともに全力で頑張っていく」と決意を表明。福島を先頭に国鉄決戦を基軸にして闘う労組拠点を建設することこそ、福島圧殺を打ち砕き、すべての原発をなくす道だ。動労水戸の羽部圭介さんは、ポケモン列車との闘いを「いわきの皆さんとつながり、放射能について考える闘いになった」と生き生きと報告した。

 吉沢正巳さんは「仮設住宅で命を落とすお年寄りが出ている。国による棄民だ」と怒りをほとばしらせた。全国農民会議、三里塚反対同盟の市東孝雄さんたちが登壇。代表して大内孝さんが「原発のない社会の実現を」と発言。市東さんは「3・23三里塚集会を東京芝公園で行い、3・26高裁での裁判に臨む」と結集を訴えた。福島大学の学生が「大学や社会を変える闘いを始めよう」と呼びかけた。

 ふくしま共同診療所医師の布施幸彦さんがスタッフとともに登壇し「小児甲状腺がんが『疑い』も含めて74人出ている。非常に多い。放射線の影響が強いと考えられる。しかし県も国も放射線の影響はないとしている」と弾劾し、県の検査の現状を厳しく批判して「今後も『放射線の影響はあるんだ』という立場で検査・診療していく」と語った。福島診療所建設委員会の佐藤幸子さんは、子どもたちと県民の命と健康を守るため今後も診療所を守り、発展させていくと決意を語った。

 カンパアピール、集会宣言の後、「原発いらない、命が大事の歌」を合唱し、デモに出発した。

 デモは椎名さんがかんしょ踊りで先導。その後ろには「怒」と染め抜いた法被を着た全学連の学生たちが続いた。「よいしょ!」「よいしょ!」と進む踊りと吉沢さんたちが担ぐ牛のオブジェの「みこし」は沿道の人たちの注目の的となった。

 年配の男性が両手を振って応援。男性は「ここは最近まで毎時4、5マイクロシーベルトあった。除染してもすぐ元に戻ってしまう。多くの人が避難している。自民党を打倒しないとだめだ!」と言い切った。

 白衣の女性医療労働者たちがデモ隊に手を振る。「全国から来ているんですか、すごい!」「原発は反対」「体が弱くなっている人が多い。子どもたちも外で遊べない」と不安を語った。

 たくさんの人たちが見守る中での駅前集会では椎名さんが「私たちは郡山の、全国の、世界の皆さんに福島の怒りを訴えたと思います。怒りは組織するもの、続けるもの。この力とエネルギーで次なる闘いをつくっていきましょう」と訴えた。続けて吉沢さんが「今年は勝負の年だ! 体を張ろう。人生をかけて闘おう。座り込みでもデモでも、何でもやろう!」と呼びかけた。

 本集会に先立ち、郡山駅前でのプレイベントで、斉藤征二さんら2人の元原発労働者が原発労働での内部被曝への怒りと決意を語った。
 星野暁子さんは「フクシマとともに闘う」という獄中39年の星野文昭さんのメッセージを紹介した。

 正午からは柔道場でミニコンサートと希望の牧場の写真展が行われた。餓死した牛の屍が横たわる何枚もの写真。牛たちの飢餓の苦しみと怨念の表情。丹精込めて育てた牛たちを餓死や「殺処分」せざるを得なかった牛農家たちの無念と怒りは想像を絶する。この底知れぬ深い思いを労働者人民の巨大な決起につなげよう。

 午後1時からは会場で北海道から参加した〝チェルノブイリへのかけはし〟の野呂美加さんが「今、子どもたちに一番必要なことは『社会があなたたちを守ろうとしている』と感じられること」と語り、続けて舞踊、サックス演奏、3・11ラップが行われた。(H) 


 だ  ん   け  つ  2014年2月28日  
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動労千葉 JR貨物本社に抗議 
韓国ゼネストに連帯し行動
 動労千葉-動労総連合は2月25日、「14春闘勝利! 貨物賃下げ攻撃粉砕―JR体制打倒! 韓国民主労総ゼネスト連帯!」のスローガンを掲げ、JR貨物本社への抗議行動に立った。動労千葉にとって14春闘第2波となるこの行動は、民営化反対の具体的な闘いを貫くことで民主労総のゼネストに呼応するものとして打ち抜かれた。

 JR貨物は昨春、労働者の基本給を10%も切り下げる計画を打ち出した。
 このもくろみは、昨年5月1日のメーデーで動労千葉がJR貨物本社への抗議行動をたたきつけたことにより、JR総連・日本貨物鉄道労組傘下の青年労働者にも賃下げへの怒りが広がり阻まれた。だが、JR貨物は昨年、基本給の切り下げに代えて夏季手当1・1カ月分、年末手当1・3カ月分という超低額回答を強行して、労働者に大幅賃下げを強いてきた。  

 今もJR貨物は「2016年度までに鉄道事業の黒字化達成」という目標を変えていない。JR貨物の人員削減はすでに極限まで進行し、合理化もとことんまで行われている。JR貨物の労働者は14年連続のベアゼロを強いられ、旅客鉄道会社と比べても極端な低賃金状態にある。それでも赤字の貨物鉄道輸送収支を無理やり黒字化しようとすれば、労働者の賃金をどこまでも引き下げるしかない。JR貨物は国鉄分割・民営化の矛盾のすべてを労働者に押しつけようとしているのだ。

 この攻撃への怒りに燃えて、動労千葉・動労水戸の組合員と支援の労働者190人が午後1時半、東京・新宿にあるJR貨物本社前に結集した。「JR貨物は賃下げをやめろ」とともに「韓国民主労総ゼネスト連帯」スローガンを記した横断幕が掲げられた。千葉機関区支部の斎藤隆男支部長がマイクを握り、「賃金削減は許さない。JR貨物はベアを行え」と会社に怒りをたたきつけた。動労千葉貨物協議会の佐藤正和議長も「闘いはこれからだ」と戦闘宣言を発した。

行動参加者は「JR貨物は賃下げをやめろ」「手当削減を許さないぞ」「生活できる賃金をよこせ」とシュプレヒコールをJR貨物にたたきつけ、怒りのこぶしを突き上げた。
●分割・民営化は総破産している
 JR貨物本社前での行動後、新宿文化センターで総括集会が開かれた。
 司会を務めた動労千葉の大竹哲治副委員長(千葉機関区支部)は、賃下げ粉砕へ闘う決意を示した。川崎昌浩執行委員が民主労総のゼネストについて報告、日韓の労働者が民営化反対という同じ課題で闘っていることの意義を強調した。

 青年部の木科雄作さん(幕張支部)は外注化を粉砕するため組織拡大に全力を挙げると決意を述べ、ライフサイクル制度による強制配転を強いられていた北嶋琢磨青年部長は、3月1日付けで千葉運転区に復帰すると勝利を報告した。

 動労水戸の国分勝之副委員長は2月23日の怒りのいわき行動の成功について語り、東京西部ユニオン鈴木コンクリート工業分会の吉本伸幸書記長は非正規職撤廃へ闘うと述べ、動労千葉を支援する会の山本弘行事務局長は、最高裁10万筆署名をなんとしても達成しようと訴えた。

 動労千葉の各支部代表の決意表明に続き、田中康宏委員長が集会をまとめ、「貨物賃下げはJR北海道の安全崩壊とともに国鉄分割・民営化の枠組みそのものの破産を示している」と強調した。そして、「先日のような大雪で列車が乱れれば貨物列車の運行は後回しにされ、運転士は機関車の中で2泊3日を強いられる。こんなめちゃくちゃな労働条件を強いた上、賃下げとは何事か!」と怒りをほとばしらせた。さらに、23日未明の川崎駅での電車の脱線転覆事故に触れ、「業務が下請け、孫請けにばらばらにされた外注化が事故の原因だ」と喝破し、民営化・外注化粉砕へ14春闘に総決起することを訴えた。

●全国各地でゼネスト連帯の行動
 この日は全国で民主労総ゼネストへの連帯行動が取り組まれた。札幌、新潟、福岡では韓国領事館抗議闘争が行われ、広島では春闘行動として市内デモが闘い抜かれた。(東京 K)

 だ  ん   け  つ  2014年2月27日  
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2・23怒りのいわき行動、
320名の結集で大成功!

多くのいわき市民がデモに共感
 2月23日(日)、「2・23怒りのいわき行動」がNAZENいわきの主催でいわき駅前ラトブの6階にて開催され、320人が結集した。

 とくに地元いわきから多くの結集があり、福島がかかえる不安と怒りが共有され、ともに手を取り合ってつながり前に進んでいくことを、全参加者が決意し団結していく行動として勝ち取られた。

 第1部は「子どもたちを被曝から守ろう」。ふくしま共同診療所・運営委員の女性から「福島の子どもの74人が甲状腺がんだと発表されました。このことをいま一番考えています。福島の母親として心配でなりません」「県はすぐに放射能の影響ではないと断言しました。じゃあ何が原因なのか教えてほしい」「がんの原因をごまかして、子どもたちにこの責任を押し付けないでいただきたい」と弾劾。「ふくしま共同診療所は不安を聞いてくれ、代弁してくれる場所」「こういう診療所こそ福島は求めていたんです。これからもよろしくお願いします」。

 続いて、精神科医で、ふくしま共同診療所の吉本哲夫医師が登壇された。「被曝は大変恐ろしいことだけれども、被曝のこの土地に住み、生き続け、そのために働き、働くために友と手を結び、明日を信じて、ここでがんばっている福島のこの周辺の方々に、本当に心より感動と、ぼくも加わりますから、がんばっていこうという言葉をはじめにおくりたいと思います」。健康被害について、「権力と権力側の科学者たちは全部知ってるはずなんです。データを持ってる。けど隠してるんです」。そして、「甲状腺以外にも内臓がやられているはずなんです。放射能は体中に、内臓すべてにつきささっていく。自分が知っている元原発労働者は内臓がやられて、からだがボロボロでした」。

 「昨日竜田駅に行ってきた。去年3・11のままだった竜田駅はきれいにペンキを塗られ、草だらけの線路はピカピカにされていた。富岡町に入ると線量計のアラームは鳴りっぱなしだった。そんな所に電車を走らせ、帰還させようとしてる」。「いったい政府はどうしようと思っているのか?『福島の人たちはもう死んでいいよ。ぶつぶついわずに死ね。で、その代わりにほかの産業の人たちが入っていって、そこで銭儲けの人たちが何とかするだろう』。そういう風な悪辣なことが行われているだろう」。

 がんを通告された人や、これからおこるさまざまな健康被害について、「まわりで支えるということをやっていく。生きるための希望というものを一緒に作っていく」「お互いに命を大事にするということさえあればできる」「これから社会を作っていく。それが具体的希望になる。この世界をひっくり返しましょう!」と訴えた。


 第2部の「いわき住民の声」では、畜産農家をされている斎藤栄一さん。「イネわら、牧草は3・11以降のものは、山積みにされている。先日、市が片付けますといって、やったのはビニールのバックに入れるだけ。移動しただけでなにも変わらない。仲間内では、代用のワラの賠償金がいつ切られるか心配と話しています」。また、「いま、牛たちに繁殖障害、難産が増えている」と農民としての怒りを語り、「今年の3・11はセリの日だけど、早めに終わらせて参加します」と結んだ。

 同じく地元から、いわき駅前アクションの5人が登壇。「毎週金曜日、いわき駅前で情宣活動をしています」「一番怒っていることを話します。これまでいくつもの講演会や説明会を聞きに行きました。説明をする人、決定する人は東京の霞ヶ関とかにいる人です。実際に健康被害をうける私たちには決定権がありません。反対をして、ようやくとまるぐらいです」。福島のおかれている状況について、「思うのは、生命と生活が分けられていることです。地域をこえた連帯がなかなか難しい。そして自分で被害を言いにくいようにされている。福島の人に責任を負わせようとしているように思えます」。そして、「近くの公園でさつきの葉っぱが変形してたり、大きな鳥もそこらへんで死んでたり、明らかに異常なことが起きています」と激しい危機感を訴えた。

 第3部は「たたかいのアピール」。 3・11福島行動呼びかけ人の椎名千恵子さんが、「今日のこの集会はとてもいい。参加者一人ひとりが時代と呼吸しているという雰囲気。生き残りをかけた闘いをしている人たちの集った集会です」。そして、先の都知事選に触れ、「都知事選の1万2千票は打算ではなく、決意と覚悟の1万2千票でした」「3・11福島にいらしてください。IAEAが福島支部をつくりました。福島は研究のためのリスクなんだといっています。佐藤知事はオリンピックを追い風に復興だと。3・11福島を第2の政治決戦として闘いましょう!」「『あきらめられるか、忘れられるか』です。あきらめさせようとしてくるんです。忘れたいと思わされるんです。怒り続けましょう。責任取れと言い続けましょう」。

 集会の最後に、動労水戸の石井真一委員長が常磐線竜田延伸阻止を訴え、NAZENいわきの青年が行動提起。「まず申し入れです。東電には柏崎刈羽原発の再稼働をやめること。労働者の健康、労働条件、賃金をちゃんとすること。いわき市と県に対しては、住民の健康に責任をとること、ふくしま共同診療所への援助。JRには住民を被曝させないこと、竜田延伸を取りやめること。労働者への被曝労働をやめること、をそれぞれ申し入れます。そしてみなさん、3・11郡山にぜひ集まってください」と締めくくった。
 集会の高揚そのままにいわき市内をデモ行進に出発した。途中、東京電力のいわき補償相談センターへの申し入れ。解放感あふれるデモ隊への、市民の反応は圧倒的だ。商店の中や駐車場の車から手を振る家族連れ、教会の窓から身を乗り出して拍手、消防署の職員も手を振っている。ものすごい反響にデモ隊のコールが呼応、まさにいわき市民の怒りとつながるデモだった。

 解散地のいわき駅前で辻川慎一・動労水戸副委員長からまとめとして「福島にはいろいろな思いが渦巻いてる。これをひとつにしていくことに挑戦する。これからおこるさまざまなことに、ともに生き、団結して取り組んでいく」「竜田延伸は絶対阻止だ。駅や線路の周り、町中に放射性物質が詰め込まれた土嚢が積み上げられている。お前たちが作ったものを、なぜ住民に責任をおしつけるのか!」と決意と弾劾。

 福島のラップ隊が新曲を披露し、「皆さんの声が福島の力に、子どもたちの力になることを確信します。悪いことを悪いと、正しいことを正しいと言っていいんだよ」とアピール。NAZENいわきの青年からの団結がんばろうで締めくくった。

 本集会や総括集会で、NAZENいわきと動労水戸に対する、感謝と尊敬が次々と表明された。被曝労働と鉄路をめぐって本気で闘う労働組合が、職場の分断と共に地方・地域の分断を打ち破り一つに団結する要になったことが示された闘いだった。動労水戸がいわき市中心部に平支部事務所を開設して2年、昨年いわきユニオンが生まれ、この1月に、NAZENがいわきの地に登場した。闘う労働組合が、原発・放射能とたたかう住民運動の展望をも切り開いている。職場での非和解の階級的闘いは、いま労働者人民が国家に対して対決していることと同質であり、もっとも本質をつき、あいまいさのない闘いだ。2・2、2・23と打ち抜かれた、動労水戸の闘いに続き、3・11郡山に総結集しよう。全国に本気で闘う労働組合をつくりだそう。(M・F)

 だ  ん   け  つ  2014年2月21日  
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郵政非正規ユニオン都労委審判 救済申し立て棄却の反動命令
 2月19日東京都労働委員会が郵政非正規ユニオンの申し立てをことごとく棄却する反動「命令書」を出した。齋藤裕介委員長は、断じてこれを許さず中労委闘争を闘いぬくことを都労委に集まった組合員と支援の仲間に誓うとともに、怒りの記者会見を行った。

 都労委命令は、郵政非正規ユニオンが暴いた事実関係を基本的には認めながら、「不当労働行為とまではいえない」とするものだ。たとえば齋藤委員長と組合をつぶすために大工原重良が行った暴言と脅迫について「大工原担当課長の対応に行き過ぎの面があった」「必ずしも好ましいものといえない」としながら、「不利益取扱い又は支配介入に該当するとまではいえない」という。一事が万事「とまではいえない」のオンパレードなのである。

 決定的なのは、会社側が雇い止め解雇は「適正かつ合理的」だとこじつけるために提出してきた「業務量に応じた適正な要員配置の考え方」なる文書が後からねつ造されたものである事実、組合結成に参加せず脱退工作を行ったことと引き替えに新東京局で再雇用されている人物がいる事実など、その一事をもって不当労働行為が動かし難く鮮明になることを組合は暴いてきたが、これらには一言も言及すらしないのである。

 まさに郵政資本の側に立ち、この不法不当を擁護するものでしかない。郵政非正規ユニオンは、この東京多摩局における不当解雇撤回の闘いに続き、他の局における不当解雇に対しても都労委に申し立て、闘いを開始している。現場でも、労働委員会でも、次々と闘いを巻き起こしている。非正規職撤廃へ正規・非正規労働者は団結し闘おう。
(郵政非正規ユニオン・A)


ふくしま共同診療所医師杉井吉彦さんを招いて
NAZENヒロシマ
2周年の集会
 2月11日、広島市南区民文化センターにおいて、ふくしま共同診療所医師の杉井吉彦さんを招いてNAZENヒロシマ結成2周年の集会を開催し、広島県内から100人が参加しました。

 NAZENヒロシマ呼びかけ人である被爆者の吉原美玲子さんが開会のあいさつを行い、「福島の人々にこれからも寄り添っていきたい。共同診療所の募金を支えていきたい」と述べられました。続いて、都知事選を鈴木候補とともに先頭で闘い抜いたNAZENフクシマの椎名千恵子さん(3・11反原発福島行動実行委員長)の3・11福島への結集を呼びかける熱いメッセージが、広島大学の学生から紹介されました。
 杉井先生が1時間以上にわたって講演を行いました。杉井先生は冒頭、「福島の話は必ずヒロシマの話から始まる。一度広島で話したかった。原発は地上におかれた原爆であり、原爆の爆発過程と同じ原理で動いている。今も再爆発の恐怖と福島は向き合っている」と述べ、安倍首相の「アンダーコントロール」「健康について現在も将来も全く問題はない」というオリンピック招致演説について「福島の人はみんな怒っている」と怒りを表明。福島における健康被害の隠蔽、抹殺、安全キャンペーンと福島の人々に持ち込まれている分断。3・11から3年目を迎える福島の現実が、スライドなども通してリアルに報告されました。子どもの甲状腺がんが疑い含めて75人と発表されましたが、福島県立医大はなおも原発事故との因果関係を否定し続け、不安に思った保護者や住民が自主的に検査を受けることさえ抑圧しようとしているという事実には驚きと怒りが広がりました。

 杉井先生は共同診療所の避難・保養・医療の原則を以下のように明確に述べました。「被害がでないのが第一。医療はまず予防。放射線障害が出てから治すというのは間違っている。放射線障害を予防する。そのためにはまず避難を呼びかける。患者に避難をすすめたら経営が成り立たないという人もいるが、みんなが避難して健康被害も出ず、それで経営が破綻するならそれが一番良い。避難の次は保養。全国の人が真剣になって保養に取り組んでほしい。原則は避難・保養・医療だ」。医師として、医療に携わる者として、そして人間として、放射能の不安と原発事故と闘う福島の人々と心を共にする杉井先生の訴えに参加者は共感し、ふくしま共同診療所をみんなで支えようという気持ちを強くさせました。


 質疑応答の後、福島の母子保養に取り組むNPO法人よもぎのアトリエの室本けいこさんからカンパアピールが行われ7万円近くのカンパが集まりました。NAZENヒロシマ呼びかけ人である高陽第一診療所労働組合委員長・森末一義さんが基調提起を行いました。森末さんは都知事選が切り開いた地平に確信をもち、被曝労働拒否、新自由主義と闘う労働運動こそ全原発廃炉を実現する力であると提起。さらにふくしま共同診療所とともに高陽第一診療所を被曝と闘い、新自由主義と闘う拠点として固めていく決意を語りました。そして3・11福島行動を成功させ、8・6ヒロシマ世界大会へ全力で闘っていこうと訴えました。

 会場から広大原医研の大瀧慈教授、「黒い雨」原爆被爆者、広大学生自治会委員長の百武拓さん、島根原発廃炉を闘うNAZEN山陰からのアピールを受け、最後に被爆2世の中島健さんが閉会あいさつを行いました。中島さんは「広島も原爆投下後、プレスコードで医者がカルテに被爆のことを書くことも出来なかった。これに対して自分たちは帝国主義から医療を取り戻そうということで高陽第一診療所を作った。原点に帰って闘っていきたい」と決意を述べました。2・11NAZENヒロシマ集会は、3・11から3年目の福島の現実に向き合い、福島と広島の団結をさらに固める集会として大成功をかちとりました。(NAZENヒロシマ事務局長・宮原亮)


 だ  ん   け  つ  2014年2月19日  
949
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2・16北海道集会 旭川闘争団成田さん、
秋田闘争団小玉忠憲さん迎え
成功
 札幌市において2・16北海道集会がかちとられました。国労原告団・旭川闘争団の成田昭雄さん、秋田闘争団の小玉忠憲さんを迎え、30人が参加しました。

 この集会は「安全でないならJR北海道は運行をとめろ!」「不当労働行為なら解雇を撤回しろ!」の道内外の声に応え、「あの日を忘れるな!27年目の『2・16』」「国鉄労働者1047名の解雇撤回!」「新10万筆署名で最高裁決戦に勝利しよう!」を掲げ、韓国鉄道労組をはじめとした熱烈な連帯アピールを受けて開催されました
 集会の初めに、国鉄闘争全国運動・北海道の呼びかけ団体である自交総連北海道地連の堀川委員長と札幌圏連帯労組の堀井委員長があいさつ。堀川さんは「不当労働行為を認めさせ、解雇を撤回させるために呼びかけ団体になった」「労働条件の悪化は国鉄分割・民営化から始まり、さらに今、資本家は解雇の自由を広げようとしている。これを労働者は許すわけにはいかない」と発言。堀井さんは「多発しているJR北海道の事故は国鉄分割・民営化、労組つぶしに原因がある」「横暴が目に余る安倍政権は戦争に向かっている。打ち倒さなければならない」と訴えました。

 国労原告団の小玉さんは、昨春以降の職場・生産点における国鉄闘争の前進を、①外注化・強制出向を阻止した国労郡山工場支部の闘い、②動労水戸と郡山工場支部の被曝労働拒否の闘いを中心に紹介し、国鉄決戦を軸とした労働者階級の闘いが参院選での山本太郎氏の当選から鈴木達夫氏の都知事選への挑戦という情勢を切り開いていることを報告しました。また、9・25判決を頂点に国鉄改革法体制に風穴が開き、JR北海道問題で分割・民営化体制の矛盾が爆発している中で、体制内労働運動をのりこえ打倒する展望が切り開かれていることを強調し、「あらゆるところで動労千葉労働運動の路線で闘おう」と呼びかけました。

 成田さんは、「新千歳空港から札幌に向かう途中にある南千歳駅構内の1、2番線のレールに考えられないような欠陥があるのが一目で分かった」として、国鉄時代の技術水準も安全を保証するモラルも失われたことを弾劾し、「不当解雇への謝罪はさておき、今すぐにでも現場に戻って安全回復のために働きたい」と心境を語り、会場に感動を巻き起こしました。

 基調報告は自交総連SK交通労組委員長の河野晃興さんが行い、「JR北海道の安全崩壊の核心は、保線、検修など有機的に結合して初めて成り立つ鉄道の安全がバラバラになっていることにある」「それをもたらしたのが国鉄分割・民営化、外注化だ」「JRの安全崩壊も福島原発事故も非正規職化も皆つながっている」と提起。「金銭和解するからといって『分割・民営化が正しかった』とまで言うべきでないという危機感からこの運動が立ち上がった」「動労千葉が団結を軸にして分割・民営化と労組として対決できたのに対し、国労が闘えなかったのは井出文書にあるように幹部が敵に取り込まれていたからだった」と暴露しました。だが「動労千葉の闘いの教訓と交流があって韓国で鉄道民営化反対の闘いがゼネストを含めて爆発している」「このように労働組合の団結した闘いがあって大衆的な支持が集中している。これをめざそう」と訴えました。

 最後に合同労組の道南ユニオン、タクシー労働者、自治体労働者からの決意表明を受けて、前日の札幌駅での街頭署名に続き、翌日のJR職場への朝ビラ、国交省北海道運輸局、JR北海道への申し入れ行動、下旬の韓国鉄道スト連帯行動の行動方針を確認し、集会宣言を採択しました。

 国鉄闘争全国運動・北海道がこの集会を開催したのは、北海道の労働運動全体に責任を取りきるという決意を全道の労働者人民に示すためでした。JR北海道の安全崩壊は世界的な注目の的です。韓国鉄道労組は、幹部5名の不当逮捕をものともせず「JR北海道のようにしてはいけない」と民営化反対のストライキに決起しています。北海道での国鉄闘争の爆発を実現しないわけにはいきません。

 この集会の成功を新たな出発点に、国鉄闘争全国運動・北海道は、集会決議にあるように「闘いなくして安全なし」「1047名の解雇撤回」を実現するために闘い抜くと同時に、外注化=非正規化と闘うJR労働者を支援し、「戦争と総非正規化」に向かう安倍政権に国鉄闘争で立ち向かって闘おうとしています。(札幌J・S)


 だ  ん   け  つ  2014年2月14日  
948
東京北部ユニオン
リサイクルショップ「街」分会
関町北4-2-11
 電話 3928-1378
無罪を死守したぞ!
闘えば勝てる!

法大「暴処法」裁判控訴審で全員無罪!
 「控訴を棄却する」、東京高裁刑事第12部・井上弘通裁判長が判決文を読み上げた瞬間、法廷は歓喜の渦に包まれた。
 2月12日、法大「暴処法」弾圧裁判控訴審の判決公判が行われ、2012年5月の一審判決に続いて、被告人全員に「無罪」が言い渡された(被告は新井拓、内海佑一、織田陽介、恩田亮、増井真琴の5人)。
無罪死守の大勝利だ! 
 有罪率99・9%以上の「反動の牙城」である東京高裁を戦場に控訴審は闘われてきたが、国家権力を完膚なきまでにうち破った!暴処法裁判弁護団長である鈴木たつお弁護士を押し立てて12684票を獲得した2月9日の東京都知事選に続き、2014年決戦の冒頭で巨大な革命の火柱がうち立てられた! 「現代革命への挑戦」はさらに発展している。

 「逆転有罪判決」を確信していた公安検事、そして法廷外の廊下にたむろする公安刑事どもは、何が起こっているのか分からない表情で茫然(ぼうぜん)自失。デッチあげが完璧に粉砕された敗北を突きつけられ、下を向いてガタガタうち震えるのみだ。傍聴席に潜り込んでいた法大当局側弁護士は、無罪判決を聞いた瞬間に脱兎(だっと)のごとく法廷から逃げ出していった。ぶざまな姿をさらす検事・刑事・法大当局に対し、被告団と傍聴人から「謝罪しろ!」の怒りのシュプレヒコールが容赦なくたたきつけられた。

 勝利の核心は1つに、「監視カメラ映像の不鮮明さ」だ。人物特定など到底不可能な粗いピクセル画像を見て、「私には見える」と言いきったエセ学者・橋本(日本歯科大学教授)の証言は完全に退けられた。法大極悪職員・小川証人と裏切り者・玉聞証人の人物特定も退けられた。星野文昭同志の裁判でも焦点となっている「既知関係にあるから特定できる」という検事の主張は100パーセント否定された。
 2つに、法大OBのI君の「宣誓拒否」と「調書不採用」だ。第4回公判で、検察側証人として証言台に立たされたI君は「調書は警察に脅され自分の意志とは無関係に書かされたもの」と訴えて宣誓を拒否した。それは革命的決起だった。団結破壊が目的の暴処法弾圧をうち破った。これが無罪戦取の決定的柱となった。検察は最終弁論で「I君は自らの意志で調書にサインした」などとぬけぬけと言い放ったが、判決では「信用できない」と却下された。
 3つに、被告団・弁護団の原則的で団結した闘いが高裁・国家権力を追いつめ、無罪を実力でもぎりとった。団結して原則的に闘えば勝てることを示しているのが法大「暴処法」弾圧との闘いであり、法大闘争だ。この地平をあらゆる職場・キャンパスに広げよう!

 法大闘争は勝利している。団結破壊の「暴処法」弾圧は逆のものへ転化し、文化連盟委員長の武田雄飛丸君を先頭にキャンパスから闘いが巻き起こり、全国大学での学生自治会建設へと突き進んでいる。また、鈴木たつお都知事候補の「戦争させない」「被曝させない」「貧困・過労死許さない」「だからオリンピックやらない」「弾圧と闘う」という鮮明な訴えが、青年労働者・学生に浸透し、決起を生み出している。こうした闘いが再びの無罪をもぎりとる力となった。

 改憲・戦争・原発再稼働に突き進む安倍政権に、都知事選決戦と暴処法無罪は決定的な打撃となる。安倍は絶対に打倒できる。ロンドン・地下鉄労働者や韓国・民主労総のストライキと連帯し、14年決戦の大爆発へ突き進もう! 3年目の3・11郡山集会に駆けつけよう!

 また、法大暴処法裁判は敵の上告策動を粉砕して「無罪」を確定させ、「東大ポポロ事件」(1952年発生の東大生への暴処法弾圧。地裁・高裁で無罪をかちとるも、最高裁で原審破棄で差し戻され1973年に有罪が確定)をこえる日本階級闘争の金字塔をうち立てることに挑戦する。

 何よりもわれわれは、法大闘争と日本学生運動の大爆発をかちとることを決意している。来る3月14日の「法大弾圧8周年デモ」に集まろう! 武田君への「無期停学」処分を撤回させよう! そして、この弾圧にくみした者すべてに絶対に責任をとらせる。
 これまで支援・協力をいただいたすべてのみなさんにあらためて御礼と感謝を申し上げるとともに、勝利に向かってさらに団結を固め闘います。(暴処法弾圧裁判被告団)

ロンドン地下鉄労働者が
2次にわたる48時間スト
 ロンドンの地下鉄労働者は、2月4日から6日までの48時間ストに決起した。地下鉄路線は、ほぼ完全にストに入り、交通の70%が止まった。ストを組織したのは、RMT(鉄道・海運・運輸労組)であり、そこにTSSA(運輸職員協会)が合流している。

 ストライキの要求は、ロンドン市交通当局による265の駅の窓口業務(チケット・オフィス)の全面閉鎖・960人の首切りという計画の撤回である。ストは1月のスト権投票で77%の高率で圧倒的に支持され、貫徹された。当局は、スト破りの部隊として、ロンドン・オリンピックの際に組織した特別輸送班を「オリンピック特使」と名付けて投入しようとしたが、ストを妨害することはできなかった。


ストに決起した地下鉄労働者
 第1次ストについで、2月11日から13日にかけての第2次48時間ストが予定されている。

 ロンドン市長ボリス・ジョンソンは、「ストは、ロンドンの頭に銃をつきつけるようなものだ」「しかし、計画に変更はない」などと強がりの弁を弄し、キャメロン首相は、「恥知らずのストライキだ」と許しがたい暴言を吐いている。これに対し、労働党ミルバンド党首は、「ストは遺憾だ」などと同調する有様だ。

 今回のストの争点、265の駅の窓口業務全面閉鎖と960人の首切り計画について、ロンドン市交通当局は、鉄道業務の近代化と経費削減のためと称している。これは、地下鉄をはじめとする都市交通、中近距離交通に対する新自由主義攻撃の一環であり、駅業務の完全自動化や、無人駅化、管理・保守業務における人員削減などと関連して強行されようとしているのである。

 この大量の首切りについて、当局は、「強制的解雇」ではない。あくまでも希望退職である、などといって、労働者の切り崩し、屈服を狙っている。しかも、政府を先頭に、「スト権投票の有効性」を問題にするなどという形で、スト権、そしてストライキそのものへの攻撃を開始している。

 これに対し、RMTは、ボブ・クロー書記長を先頭に、「窓口業務閉鎖・960人の首切り」絶対反対をかかげ、「希望退職の強制は、労働者への屈辱だ」「計画の撤回まで、ストライキは貫徹する」という声明を発表している。今回のストにおけるRMTとTSSRの共闘は、画期的である。

 RMTは、マスコミによって策動されている鉄道・運輸労働者と通勤客(その実体は、労働者)との分断策動に対しては、駅頭・街頭などでのビラまきや説得活動などを展開し、労働者の団結強化をめざしてたたかっている(写真参照)。

 RMT(鉄道海運労組)は、国際的連帯と支援を呼びかけ、動労千葉とのあいだでは、すでにエールの交換が開始され、韓国民主労総には、RMT連帯アピールをおくるなど、全世界の階級的労働運動のあらたな結集点になろうとしている。2月16日労働者集会は、鉄道・交通労働者の国際連帯のあらたな出発だ。
今回のロンドン地下鉄における経費削減攻撃は、2012年ロンドン・オリンピックによるロンドン市財政の破産的状況の回復を動機としている。2011年3月の巨大な労組デモや同年6月の75万人公務員労働者のゼネストなどに、新自由主義攻撃の強行をおびやかされたイギリス政府は、ロンドン・オリンピックの開催で、挙国一致体制を形成しようと策動した。そして、「テロ対策」の名目で、オリンピック開会から数日にわたってロンドンは、機動隊の制圧下におかれ、ゴーストタウンと化した。このための警備費のほか、膨大な設備建設費などのために、ロンドン市財政は、現在にいたるまで負債をかかえることとなった。
スト支援行動に決起した市民 
こうした状況のなかで、2011年5月に策定されていたイギリス鉄道再建計画による系統的な経費削減攻撃の本格化として、今回のロンドン地下鉄への攻撃がおこなわれているのである。

2・9全証拠開示・星野文昭さん解放渋谷大デモ 
520人が「星野さん返せ」と叫ぶ

 獄中39年の星野文昭さんの解放を求める「2・9全証拠開示・星野文昭さん解放渋谷大デモ」が520人の決起で闘われた。デモに先立ち、午後2時、東京・代々木公園けやき並木(NHK前)で、「星野さんをとり戻そう! 全国再審連絡会議」と「全国労働組合交流センター」の共催で集会が開催された。

 司会の全国再審連絡会議の共同代表・狩野満男さんは、「わが星野再審の鈴木たつお弁護団長の東京都知事選への決起に渾身の力で共に闘い抜いたすべての皆さん!この挑戦は首都東京での決戦のみならず、全情勢に正々堂々と切り込み、全く新しい展望を切り開く決定的な闘いとなりました」と、総力で闘い抜いた参加者に呼びかけた。

 この闘いには、17日間の都知事選の激戦を闘い抜いた鈴木たつおさんが晴れ晴れとした表情で駆けつけた。鈴木さんは「都知事選をたたかい抜いたことで新しい時代の扉を確実に開きました。私たちは前人未踏の挑戦を開始しました。階級的労働運動の拠点建設の闘いを圧倒的に前進させたのです。それを基礎にした星野闘争は、星野さん奪還の展望を大きく切り開きました。今日のこの渋谷デモは、全証拠開示をもぎ取り、勝利に向かって突き進む大事な闘いです。がんばりましょう」と訴え、参加者は熱烈な拍手で応えた。

 続いて発言に立った星野再審連絡会議・共同代表の星野暁子さんは「昨日の大雪のなかでの最後の街宣には、私たちが都知事選で作り上げたもののすべてがありました。改憲と戦争にむかって総翼賛体制が策動されていることに対し、鈴木たつおさんが仁王立ちし、私たちが総決起したことによって、決定的な分岐を作り出すことができました」と都知事選を闘い抜いた意義を述べた。さらに、星野文昭さんからの手紙の一部を読み上げた。「これまでの僕らの選挙戦のあり方を大きくうち破って『現代革命への挑戦』そのものとして団結を組織するものになっている」と紹介して、「文昭は、自分も鈴木たつおになって、福島の怒り、沖縄の怒りを訴えたくてうずうずしています」と述べた。

 全国交流センター代表の辻川愼一さんは「私たちは都知事選にかけた猛烈な団結で、昨日の記録的な雪の中にもかかわらず、最後の最後まで闘い抜きました。この闘いは獄中39年の星野さんを奪還するこの戦闘的デモンストレーションで完結します」「全国労働組合交流センターは、労働者、労働組合、労働運動の闘いこそがこの世の中を変えるんだということを真っ向からはっきりさせてきました」「どんなに弾圧しようと徹底的に闘い抜くことで共同性ができる、団結ができる。星野さんと私たちは今獄壁を超え、今ともに成長しあっているんだ」と、2・9渋谷デモの意義と、闘いの勝利性を訴えた。

 星野再審事務局・金山克己さんからの基調は、都知事選を闘い抜いた確信に満ちて力強く提起された。「私たちは、17日間にわたる東京都知事選挙を全力で闘い、本日の闘いに結集しました。世界大恐慌が深化し、新自由主義が崩壊する中でその危機を乗り切るための攻撃は、労働者階級に生きられない現実を強制しています。世界の労働者階級の怒りが爆発し、革命の時代が始まっています。

 鈴木たつおさんの都知事選立候補は、全情勢を一変させました。極右ファシストが登場し、改憲・戦争に向かう総翼賛体制が策動されるのに対し、鈴木さんが敢然と挑みかかったのです。1000万都民に真正面から訴え、100万人と結合する大挑戦は、日を追うごとに熱い支持を拡大しました。労働運動に新たな流動をつくり出し、階級的労働運動を前進させ、地域に拠点をつくり出す闘いは、『現代革命への挑戦』そのものです。17日間の闘いは、革命へのうねりをつくり出しました」「今こそ、星野さんを取り戻そう。1971年、星野さんが闘った渋谷に星野奪還のデモを轟かせよう」と決起を呼びかけた。

 星野さんと共に闘う決意の先頭に、福島から都知事選に駆けつけて闘った椎名千恵子さんが、「福島は怒っています。子どもたちを外で遊ばせることが出来ないで、何がオリンピックですか」と安倍政権を激しく弾劾し、「3・11」フクシマへの結集を訴えた。

 続いて、沖縄労組交流センターの柿本博人さん、全学連委員長齋藤郁真さん、星野さんを取り戻す会・東京北部の藤ノ木勇さんの発言が行われた。

 福島・星野さんを取り戻す会の長沢宏さんが熱烈にカンパを訴えたあと、動労千葉の田中康宏委員長が閉会の挨拶に立った。「今日私たちは無実の星野さんを奪い返すために渋谷のデモをすることを決定しました。全ての証拠を開示すれば星野さんの無実は明らかなんです。この全証拠開示の闘争は星野さん、暁子さん、弁護団の努力と力の結集で、一歩一歩勝利しています。33枚のネガの開示勧告、もう敵の側はひびが入って岩盤が崩れ落ちようとしているんです。われわれがあきらめなければ岩盤は必ず崩壊します。われわれが闘いを止めなければ必ず真実は勝ちます。今日ここに集まった私たちの決意は再審を開始させるためにはどんな力でも結集するということです。2・16国鉄集会の成功をかちとろう」。

 最後を締めくくる発言に、520人の集会参加者は星野さんを取り戻す決意を一段と高め、熱くシュプレヒコールを上げて渋谷の街へうって出た。沿道の人並みも都知事選の息吹をもって訴えるデモ隊に注目を向けた。渋谷駅前を通って解散地まで、戦闘的なデモが貫徹された。(K)


 だ  ん   け  つ  2014年1月21日  
946
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 私は安部政権は戦争に踏み切った、憲法改正に踏み切ったと考えます。私は東京都民1000万人怒りの声で、このような安部政権の政治は断ち切らなければならない。安部政権は打倒しなければならないと考えています。

 2番目にいま多くの若い人たちの職場は地獄です。労働基準法などまったく存在しなくなっています。低賃金で長時間働かなければならない。

 
  鈴木たつお1・19新宿駅前演説
 その結果は過労死、いま青年の過労死はドンドン増えています。労働者派遣法があるから、こういうことが許されるのです。勤め先で何か問題があった時に経営者に文句が言えますか? 労働者派遣法は言えない仕組みになっています。文句があるなら派遣元に言えと。一方、派遣元は、その職場の状況など何にもわかりません。したがって聞く耳を持ちません。そして少しでも会社の労働条件、会社のやり方・やり口、「追い出し部屋」というものがありますが、文句をいうと即座に「もう明日から来なくていい」と雇止めにされます。

 こんなことがあって良いんですか! 労働者が働くには8時間労働制が150年前、全世界の労働者の闘いで勝ちとられた権利です。8時間―働く、8時間―食事をしたり・睡眠したりに使う、あと8時間は仲間や家族と交流する。8時間労働制は、労働者にとって人間的な生活を保障するものとして勝ちとられ、また日本でも労働基準法はハッキリと8時間労働制を定めているんです。

 この8時間労働制がある職場は、まったくないぐらいと言っていいでしょう。食べるためには低賃金で長時間働かなければならない。過労死を覚悟して働かなければならない。これを作っていったのが、国鉄分割・民営化、中曽根首相がいます。「労働組合をつぶす、憲法を改悪する」労働者派遣法、今度の国会で改悪などといわれていますが、とんでもないです改悪どころか廃止しなければならないと思います。一方、すでに数年前に禁止されていた「日雇い派遣」も、今度は要件をゆるめて復活させようとしています。
  若い労働者をこんなにいじめる…こういう時代は一刻も許せません。みんなの怒りでぶっ飛ばしましょう!

 3番目、原発問題です。いま実に変なことが起きていますよね。
 あの「自民党をぶっ壊す」と言って、「格差社会を先頭になって作っていった。小泉元首相が「脱原発」を言って、細川さんを担ぎ出して、あたかも世の中全部「脱原発」を言ってるような、そういう選挙にしようとしています。 舛添さんまでも「実は俺は脱原発」などと言い出した。心にもないことは言うなということです。

 細川さんがなぜ記者会見が遅れているのか。それは原発問題でみんなをだますスローガンがなかなか出てこないからです。郵政民営化なん完全に失敗じゃないですか。そういう同じ「小泉手法」「小泉劇場」で、これで安部政権が原発で危機に陥っている、これを救おうとしているんですよ。

 4番目、東京オリンピックは、やるべきではない。2020年、日本はどうなっていると思いますか? 福島がどうなっていると思いますか? 

 安部首相は国際的な場で「放射能は完全にブロックされている。コントロールされている。健康被害はもう起こらない」と言ってオリンピックを呼び込みました。しかし皆さん、これは嘘ですねぇ。誰でもが国際的・真っ赤な嘘だと知ってるでしょう。そういうことを言って呼び込んだオリンピックです。

 福島の人々の苦しみを無いものに、あの原発事故は無かったものに、再び美しい日本が復活したかのような、そういう仮の姿を作って世界に見せびらかす。誰がオリンピックで儲かるのでしょうか? 1%の金持ち、1%のゼネコンだけじゃないですか。ハッキリと私たちは2020年オリンピックは返上すべきだという声を上げるべきだと思います。原発問題は福島に限らず、東京の問題なのです。最大の電力消費地・東京の問題です。東京電力の最大の株主は東京都です。私はただちに東電が、東電傘下のすべての原発を廃炉にする。その決定を最大の株主としてさせるつもりです。

 今日は名護の市長選挙の日です。今日名護の誇り高い市民たちは、絶対に(※辺野古基地建設計画)このようなことに屈しない結論を出すものと私は確信しています。

 そして今の安部政権の戦争の道をぷっ飛ばす最短距離・もっとも有力な手段が労働組合、その再建にあると思います。

 いま非正規の労働者と労働組合をドンドン作っています。私たちの仲間が労働組合を作っています。そして労働組合を作った途端にクビになった仲間を、私たちは裁判で勝っています、守っています。

 私たちは一人の勇気・団結、労働組合、働くもの力・誇り、そこで私たちの未来を切り開こうではありませんか! 未来を手にしようではありませんか

 よろしくご理解のほどお願い申し上げます。

JRは子どもたちを被ばくさせるな!
動労水戸ブログhttp://doromito.blog.shinobi.jp/
・動労水戸571号「JR水戸支社はポケモントレイン運行を中止せよ!」

・JR東日本ホームページ「常磐線でPOKEMON with YOU トレインに乗ろう」
  
「たみとや」日誌から転載

1月20日(月)
鈴木達夫さんポスター来ました
23日、ポスター貼り大作戦に
参加する体制もできたし、
「貼ります!」と言う、ボランティア
人とも増えています。
「街」は昔からボランティアの語源に
ついて言っていることがある。
ボランティアはスペイン内戦の時に
「義勇軍として命掛けで参加した人のこと。
ボランティアとは軽くない!
ボランティア精神にに感謝!
700枚ぐらい貼ります。できるかな? 差し入れの肉。感謝!
夕食は山梨の「ほうとう」風 巨大・鯖の開き 差し入れ・スモーク鴨。
鴨はハンガリー産が多い。
ハンガリア革命を思い出す
夕食を楽しみながら、これを読み合わせました。
 (4)選挙闘争における歪みと腐敗 『現代革命への挑戦』3章137頁
 91年5月テーゼを貫徹するうえで、血債主義の克服とならんで問われたいまひとつの大問題は、選挙闘争にお ける議会主義的歪みの克服であった。

 革共同の選挙闘争は、60年代に、ロシア革命の勝利を闘いとったレーニンとボルシェビキ党の革命的議会主義に学び、社会党・共産党に代わる新たな労働者党建設のための闘いとして開始された。それは東京・杉並を拠点に、長谷川英憲同志の5期18年にわたる杉並区議選での勝利と、60年闘争時の全学連委員長代行であった北小路敏同志を推し立てて闘われた都議選への挑戦として大きな成果を生んだ。

 この闘いは、80年代に入って新たな飛躍が求められる段階に進んだ。革共同は、国鉄分割・民営化を頂点とする中曽根政権の新自由主義攻撃との全面対決のために、その一環として選挙闘争をあらためて重視した。それは、日帝国家権力との絶対非和解の激烈な闘いを展開しつづけている革共同が、その路線を断固として貫きながら、全人民の前に社・共をのりこえる党として明確に登場し、これまでの枠をはるかにこえる数十万・数百万規模の闘う人民と広く深く結合していこうとする挑戦であった。

 しかし、85年都議選で始まったこの新たな挑戦は重大な壁にぶつかった。80年代から90年代の選挙闘争は、その闘いの戦略的大きさからくる困難と重圧に負け、
当選のためには選挙闘争を「選挙の論理にもとづいて闘うことが必要だという間違った考えで自己運動する方向にのめりこんだ。「選挙の論理」とはブルジョア選挙の論理以外の何ものでもない。
したがってそれは、階級的労働運動の前進と発展を総括軸としない、
当選至上主義の選挙闘争へ転落した。

 その結果、当選をかちとっても、杉並区議会での2003年イラク侵略戦争問題での超党派決議に示されるように、階級性・党派性がまったくない議会活動にもなった。それはついには、
現職議員が民営化に賛成し、階級的労働運動に敵対して、「党の革命」に反対するという敵対と腐敗を生みだした。選挙闘争と議会活動が5月テーゼ以来の闘いに対立・敵対するものとなったことは、決定的な重人事態であった。階級の大地から離反した選挙闘争と議会活動は、地区党建設に破壊的作用をもたらすものに転落した。

 このなかでなおかつ闘いとられた勝利が
89年都議選における勝利である。革共同は「都政を革新する会」とともに、当時わき起こった「消費税反対・リクルート疑獄弾劾」の大衆的怒りと結びつき、既成政党が支配する杉並区6議席の一角を食い破って長谷川英憲議員を都議会に送りこんだ。おりしも90年天皇決戦の真っただ中で、警視総監を18年ぶりに都議会本会議の答弁席に引きずりだし、警察権力の弾圧と人権侵害を暴露・弾劾するなど、傍聴席と一体となった闘いをやりぬいた。

 89年の勝利は、
大衆闘争を選挙闘争の現場で実践し成功させた結果である。しかし、その大衆闘争の土台に労働者階級の組織化が位置づかず、市民運動主義に流されていった結果、勝利の教訓をその後の闘いに正しく生かすことができなかった。逆に、全国の力を杉並に総動員した「オルグ団選挙」の勝利として総括されることにより、地区党建設をますます歪める方向に突き進んだ。

 13年7月の参議院選挙は、革共同にとって、80年代以来の選挙闘争における歪みの自己批判とその突破をかけた闘いでもあった。革共同は、この参院選に「反原発」「反TPP」「飢えさせない」のスローガンを掲げて立候補した山本太郎氏の決起を断固支持し、ともに全力で闘った。参議院選挙は青年労働者を先頭とする労働者階級の闘いの場となり、山本太郎氏は66万6684票を獲得し、鮮やかに当選をかちとった。

 革共同はこの
7月参院選を、大恐慌下の新たな時代における、階級的労働運動を基礎にした新たな選挙闘争として、またわれわれのこれまでの経験をはるかにこえる選挙戦として闘った大恐慌のただなかで首都1000万の労働者階級人民に直接働きかけ、その決起を促し、100万の支持を獲得する闘いに挑戦したのだ。本当に革命に勝利するためには、このような激しい情勢のなかで労働者の中に深ぶかと根を張り、勝ちぬいていく経験が必要なのだ。革命的共産 主義運動はここに、100万労働者党建設への貴重な一歩を 踏みだした。

1月19日(日)
都政を革新する会・団結旗開き

鈴木達夫さんの訴え

「街」分会お得意の、他のビラ(今回は「都政を革新する会」)を切り貼りし、「街」の記事を合体させ、
取りあえず500枚刷って、配り始めています。

 だ  ん   け  つ  2014年1月15日  
944
東京北部ユニオン
リサイクルショップ「街」分会
関町北4-2-11
 電話 3928-1378

去年、「街」に立ち寄った時のショット
   鈴木さんの印象。

 一言でいえば、「てくてく」な人です。労働運動は「てくてく」が大事。.どんな小さな労組もふくめて、毎月手刷りのビラを作って、解雇撤回の支援をお願いしてまわった。 坂の町・長崎。吹き出る汗をぬぐいつつ、てくてく歩く。1月で靴が擦りつぶれる。 どこの誰かもよくわからないから、初めはけげんな顔をされる。労組の女性書記さんたちも初めはそっけない。それでも、毎月行くと、そのうち、夏にはお茶をだしてくれたりした。その時、支援をしてもらった労組、職場の仲間への恩義は、今も忘れない。・・・そんな、義理人情の苦労人です。

 ぜひ、多くの人に、働く我らの一票を託せる、その人柄を知ってもらいたいです。



 だ  ん   け  つ  2013年12月20日  
942
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動労総連合大会 
組織拡大春闘へ決戦態勢
 動労総連合は12月8、9日、第28回定期全国大会を千葉市内で開いた。特定秘密保護法の強行採決という緊迫した情勢下の大会で、動労総連合はこれまで以上の団結を固め、2014年の決戦方針を確立した。

 あいさつに立った田中康宏委員長(動労千葉)は、「昨日の秘密保護法の強行採決を満腔(まんこう)の怒りで弾劾する。これは戦争のための法律だ」と切り出し、「国会前に人びとが集まり抗議の声を上げるのは3・11以降、当たり前のことになった。労働者の怒りに火がつき始めた。
 しかし、それを力あるものにするためには労働組合が前面に立たなければならない」と訴えた。

また、この1年の動労総連合の闘いを「1047名闘争、外注化反対闘争、被曝労働拒否の闘い、組織拡大闘争と、今まで労働運動が実現できなかったことを実現し、画期的地平を切り開いてきた。これを、組織拡大で力あるものにする課題が残されている」と総括。2014年の方針を提起して、「1047名闘争は最高裁での闘いになる。ここで勝てたら労働者へのあらゆる攻撃の土台を覆せる。すべての力を尽くして闘う価値がある」と訴え、外注化阻止闘争について「抵抗を継続するだけでなく、粉砕する」と述べ、「来年は分割・民営化に決着をつける。その決意を固めてほしい。すべてを貫く最大の課題は組織拡大。この数年が勝負だ。困難な闘いだが、これだけ怒りが蓄積している中で、あきらめさえしなければ必ず堰(せき)を切ったような決起はつくり出せる」と力説した。

 石井真一副委員長(動労水戸)が経過を報告し、川崎昌浩書記長(動労千葉)が、①1047名解雇撤回・JR復帰に向けての国鉄闘争全国運動のさらなる拡大、②検修・構内外注化粉砕とライフサイクル制度撤廃、③反合・運転保安闘争と組織拡大闘争の一体的前進、④貨物賃下げ攻撃粉砕を軸とする14春闘、⑤反原発・反失業、新自由主義と闘う労働組合の全国ネットワークの本格的な発展、⑥組織強化・拡大への全組合員の総決起--を柱とした運動方針を提案した。

 討論では、多くの代議員が外注化後の職場の状態を怒りを込めて報告した。外注会社の作業責任者になっているJRから出向した管理者たちは検修業務のことをまったく知らず、JRと外注先の現場の担当者が直接、打ち合わせをして業務を回していること、構内運転業務は外注化されているが、構内運転士にJRの指令から直接指示が出されていることなど、偽装請負の実態があらためて明らかになった。

 貨物の代議員は賃下げへの怒りを語り、5・1メーデーでの本社抗議行動のような闘いを=2k=14=wa=春闘でも設定してほしいと訴えた。動労千葉の青年組合員はライフサイクル制度撤廃、北島琢磨青年部長を運転職場に取り戻す闘いに全力を挙げると断言した。動労千葉木更津支部の代議員は、通勤・通学時間帯は久留里線のワンマン運転を実質的に粉砕していると報告し、ワンマン運転全面撤回へ闘うと決意を述べた。動労水戸の代議員は常磐線の竜田延伸阻止への闘志を表し、動労西日本の代議員は契約社員制度撤廃へ、山田和広書記長の解雇撤回闘争を闘いぬくと表明した。動労連帯高崎に結集した高崎鉄道サービスの労働者は、夜勤が連続するなどの過酷な勤務実態を告発した。

 総括答弁に立った田中委員長は、外注化粉砕闘争について、職場の実態報告を徹底的に本部に集中し、強制出向無効確認訴訟に反映させるとともに、職場で決定的な時期をとらえて抵抗闘争に立つため意識的にできることを考え抜こうと訴えた。また、エルダー組合員が職場で亡くなったことを強く弾劾し、この問題で外注会社を徹底追及すると述べ、こうした労働を強いられている外注会社の労働者をも対象に、組織拡大に本格的に挑戦しようと強調した。

 大会は運動方針を全員で承認し、スト権を満場一致で確立した。11・3労働者集会で採択された「改憲反対労組声明」をあらためて確認し、その賛同拡大へ打って出ることを総意で決定した。動労総連合は14年決戦の方針と態勢を打ち固めた。(I)
動労千葉を支援する会のホームページから転載

 だ  ん   け  つ  2013年12月12日  
941
東京北部ユニオン
リサイクルショップ「街」分会
関町北4-2-11
 電話 3928-1378

日比谷公園に行くと人が多くて、会場は入場制限されていたので、自力で国会前へ移動

「特定秘密保護法」を許すな!参議院採決強行弾劾!

 特定秘密保護法は、12月6日23:30頃、採決が強行され「可決」されました。だれしもがとても悔しい思いです。 しかし、安倍の改憲攻撃の第一弾は、4万人もの国会包囲の中で、前代未聞の暴挙を重ねる中で辛うじて強行されました。 闘いの手綱を緩めることなく、あらゆる職場に闘う労働組合をつくり出し、安倍政権打倒を目指し着実に前進していきましょう。

動労千葉を支援する会


東京新聞 12月12日 朝刊
「街」の写真が載ってるやないんけ!

 だ  ん   け  つ  2013年12月6日  
940
東京北部ユニオン
リサイクルショップ「街」分会
関町北4-2-11
 電話 3928-1378
 「秘密保護法」廃案へ!
12.6大集会
日時12月6日(金)  午後6時30分・開会
午後7時15分・国会請願デモ 会場 日比谷野外音楽堂

5日の成立を阻止!!!

写真速報です。12月5日の国会行動は夜11時まで闘われ、その日の秘密保護法成立を阻止しました! 約1000人が最後まで残って闘いました。夕方には1万5000人が国会周辺で声をあげたそうです。

 あす6日は午後1時から本会議が再開です。正午、国会前(参議院議員会館前)に集まり、怒りの闘いを! そして夕方5時、日比谷野音・日比谷公園に大結集し、集会デモを全力で闘いましょう!!!
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テツさんのMCとコールはうまい! 国会正門側にも数千人が。
結集した高校生たちがコールしていました!!
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国労組合員資格訴訟
 濱中証言に法廷の怒り
 国労組合員資格確認訴訟の第10回口頭弁論が12月4日、東京地裁民事第11部(団藤丈士裁判長)で開かれ、前国労本部書記長の濱中保彦証人への尋問が行われた。

 訴訟が決戦段階に入る中で、「共に闘う国労の会」の国労組合員や支援の労働者は、国労本部打倒の決意に燃えて裁判に臨んだ。傍聴席はほぼ埋まり、濱中証人を防衛するため開廷間際に姿を現した国労本部執行部は、残り少ない空席に身を縮ませて体を入れた。


  濱中証人は2010年4・9政治和解当時、国労本部書記長として解雇撤回闘争圧殺の先頭に立った。
 同年7月の大会で闘争団員を選挙権も被選挙権もない「特別組合員」にし、翌11年7月の大会で特別組合員の資格さえ剥奪(はくだつ)して、闘争団員を国労外に追放した張本人だ。

 被告・国労本部側の尋問に続く原告側尋問で、代理人弁護士は証人に鋭く切り込んだ。

 本部側はこの訴訟で、「企業に在籍することが組合員資格の前提」としつつ、建前としては「解雇が不当と国労が判断し、雇用関係の存否を争っている場合は、例外的に組合員資格を認める」と主張してきた。闘争団員からの組合員資格剥奪は、この被告の主張とも矛盾する。原告代理人は「国鉄分割・民営化による解雇は不当と認めるのか」と問いただした。証人は「政治和解が成立する前まではそう」と答えた。「和解後は解雇は不当と認識しないのか」と詰め寄る原告側に、濱中証人は「そうです」と答えた。4・9政治和解で、本部は「解雇は正当」という立場に転じたというのだ。法廷には驚きと怒りが走った。

 4人の原告は和解を拒否し、解雇撤回闘争を続けている。これは被告が言う「雇用関係の存否を争っている場合」に該当する。「その原告から組合員資格を奪うことができるのか」という質問に、濱中証人は「国労が機関として争うと決めた場合にのみ、組合員資格は継続される」と返答した。原告からの組合員資格剥奪は、本部方針に従わず和解を拒否したことに対する実質的な除名処分だったことを自認する重大な証言だ。

 原告自身が尋問に立った。小玉忠憲さんは、組合員資格を奪っておきながら、本部は何の通知も寄越さなかったと暴露した。これに対して証人は「一般の退職者の場合と同じ。退職者も組合員資格を失うが、いちいち通知はしない」と言ってのけた。解雇者も退職者も同じというのは、解雇撤回闘争の圧殺者でなければできない証言だ。

 小玉原告が国労本部と警察との協力関係について問いただそうとすると、国労弁護団の宮里邦雄弁護士が「関連性がない」といきり立った。裁判長も尋問を妨げようとしたが、これを打ち破って小玉さんが尋問した。

 闘争団員から特別組合員としての資格さえ奪った11年7月の大会は静岡県伊東市のホテルで開かれたが、この大会以降、静岡県警と国労の警備が一体となり、組合員をホテル敷地に一歩も入れない体制をとるようになった。「警察に出動を要請したのか」と聞かれ、証人は否定したが、それはまったく信用できない。

 4党合意の承認を強行した01年1月27日の国労大会に際して、大会警備の責任者だった当時の酒田充東京地本委員長が警察に大量の機動隊の出動を求めたことや、02年5月27日の臨時大会に際し、本部方針に抗議する組合員を酒田委員長が警察に売り渡したことは、5・27臨大闘争弾圧裁判の中で明らかにされ確定している事実だ。その当時、東京地本副委員長だった濱中証人が、警察との関係を持っていないことなどありえない。
 裁判後の総括集会で4原告はそれぞれに、「国労本部を追い詰めた」「真正面から闘い必ず勝つ」と決意を語った。
 この日の朝と昼には、原告を先頭に「共に闘う国労の会」が裁判所前での宣伝行動を展開し、動労千葉鉄建公団訴訟の最高裁に対する署名も数多く寄せられた。(東京 K)


“国鉄闘争の火をさらに大きく” 
被災地・福島と固く結び
職場闘争で資本の支配を打ち破る
国鉄闘争全国運動の発展を!
 960号~(2014.4~)
940号~959号(2013.12~2014.4) 920号~939(2013.6.25~12)
900号~919号 (2013.3.13~6.19) 891号~899号 (2013.1.1~2.26)
871号~890号(2012.11.5~12.30) 851号~870号(2012.9.19~.11.4)
831号~850号 (2012.7.27~9.18) 811号~830号(2012.6.26~7.26)
791号~810号(2012.5.18~6.26) 771号~790号(2012.4.~5.17)
 751号~770号(2012.2.~3.30) 731号~750号(2011.10.~12.24)
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